絵本を作りたいあなたへ。何歳向けの絵本を作りたい?
絵本をつくりたい。方は
まず、絵本を知ることから始めてみましょう。
と、私は絵本講座でまずいわれました。
なんとなく読んでいたからわかる、じゃなくて
作ることを考えながら絵本と親しむのは全然違います。
絵本をかくとき、
まず頭の片隅にいれておきたいのは
「何歳向けに書いているのか」ということ。
絵本の裏表紙に
「3歳児向け」など書いてあるのをみたことがありますか?
あれは3歳しか読んではいけない、ということではないのですが
推奨年齢が3歳であるということです。
文字量、話の複雑さ、イラストのシンプルさなどを
3歳を想定して書かれています。
また、出版社としては
「売る戦術のひとつ」としても書いているそうです。
たとえば、お友達のお子さんのプレゼントに本を選ぶとき。
どの程度の文字量がいいのかわからなかったり、
この話は理解できるのか?など、
考えなくちゃいけないことが多いですよね。
そんなとき、この対象年齢がとても役立ちます。
もちろん、3歳と書いてあっても、8歳が読んでもいいし
30歳が読んでもまったく構わないのは当然です。
本を読むのは自由ですから。
しかし、ぜんぶひらがなにするのか、
漢字を使っていいのか
はたまたお話しの内容が年齢に適しているのかなどは
絵本を描く側はつねに考える必要があります。
ここから簡単に年齢別の絵本の種類をご紹介します。
・あかちゃん絵本(0歳~1歳向け)
あかちゃんにとってのファーストブックがこれにあたります。
字はもちろん読めません。おかあさんが読みます。
絵はまだ目の機能が発達していない
あかちゃんがわかりやすいように
シンプルでカラフルな色使いが好まれます。
実際に音がでるもの、擬声音・擬態音を扱ったものが多いようです。
・年少向け絵本(2~3歳向け)
日常生活に生かせる生活習慣ものや、
展開が急激でない簡単なお話しが好まれます。
複雑なお話しままだまだ理解できません。
・年中向け絵本(3~4歳向け)
話の展開のある物語が好まれます。
男の子は電車や恐竜、女の子はうさぎや動物など
男女差が出てくる頃。
・年長向け絵本(5~6歳向け)
子どもが文字を読みだし、自分で読む子も増えてくる頃。
あまり長い文章より
短めの文章のほうがまだまだ理解しやすい。
・小学生低学年向け本
だれかに読んでもらうのではなく、自分で読み進めることができます。
学校の授業などを通して
読む力がついてくるので
長い文章でも楽しむことができるようになります。
年齢別に分けると、上記の4種類です。
自分が絵本を描くとき、どの対象にむけて書いているのか
考えながら取り組むことがおすすめです。